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独極・QRコード担当の「あじな」です。
私も誰が見たいんだ?と自問自答しながら書いております・・・。
今回はQRコードにどんな白黒がふくまれているのか解説しまっせ。

これまでの復習 [表示する]

  1. QRコードは株式会社デンソーが作ったもので、スマホや携帯で読み取れる
  2. QRコードは「小さな白と黒の四角でできている」「多少汚れても大丈夫」という特徴がある

QRコードの白黒はどんなことになってるの?

これまでの解説にも、QRコードの例が出てきましたが、

共通するマーク

に気づきました?
もう一度QRコードの例をみてみましょう。
QRコードで「こんにちは」
QRコードで「こんにちは」

QRコードで「さようなら」
QRコードで「さようなら」

QRコードで「腹減った」
QRコードで「腹減った」

共通するパターンに気づきましたか?
共通するマークはいくつかあるんです。例えば、右上、左上、左下にある四角のマークとか。
右上、左上、左下のマークはどのQRコードでも同じ
共通パターンの例

QRコードにはこういった

「お決まりのマークが書かれる領域」

と、

「内容によって変わる領域」

があります。
お決まりのパーツのことを

「機能パターン」

と呼んで、内容によって変わる部分を

「符号化領域」

と呼んでます。
「機能パターン」の書き方と「符号化領域」の書き方をマスターすれば、QRコードは自由自在に書けますよ。
さっさと解説しろ?まぁ、焦りは禁物。今回は「機能パターン」と「符号化領域」の概要をそれぞれ説明しますね。

お決まりの領域「機能パターン」

「機能パターン」は全部で5種類あります。

たった5種類なんて楽勝ですね!さっそく見てきましょうか!!
5種類の「機能パターン」の名前は、

「クワイエットゾーン」「位置検出パターン」「位置検出パターンの分離パターン」「タイミングパターン」「位置合わせパターン」

です。
意外に名前は難しそうですね・・・。でも、1つずつ丁寧に解説していきますので、ひるまないでくださいな。
ちなみに、各パターンが書かれる場所は次の通り。場所はなんとなくお覚えてくださいね。
QRコードには5種類の機能パターンがあります
機能パターン

内容毎に違う「符号化領域」

次に、「符号化領域」です。
符号化領域は

「形式情報」「型番情報」「データ領域」

の3種類があります。
QRコードの符号化領域には3種類のデータがあります
符号化領域

ここで重要なのは

「データ領域」

です。
QRコードを独学する上で、もっともハードルが高いのがこの「データ領域」ですよ。
「データ領域」をマスターするには、数学の知識も必要になります。しっかりと解説していくので、ついてきてくださいな。
さぁ、次からは一つ一つのパターンをしっかりと解説してきいきまっせ!アクセル全開でっせ!!