独極・QRコード担当の「あじな」です。
「機能パターン」編(←勝手につけてみました)の最終回です。
今日のテーマは「機能パターン」の中の最後のパターン「位置合わせパターン」を解説します。
これまた、
位置合わせパターンは縦5セル、横5セルの次の図のような正方形のパターンです。
これは、QRコードを書いた紙がちょっと曲がっていてもちゃんと読み取れるように、場所の目印になるものです。
バージョンが小さいQRコードは大きさが小さいので、曲がってしまった時の影響も小さく、位置合わせパターンがないか、少なくても大丈夫。
反対にバージョンが大きいQRコードは大きいので、曲がってしまった時の影響が大きく、位置合わせパターンが沢山必要です。
位置合わせパターンの数は次の表の通りです。(これはQRコードを作った「デンソー」さんが決めたもです)
(この表にはあとで出てくるタイミングパターンとの重なりもついでに書いています)
上の表で「位置合わせパターン」の数で、「3」が引かれているのは、「位置検出パターン」と重なる部分には「位置合わせパターン」が書けないためです。
(「位置合わせパターン」は常に3個あるんでしたよね)
この位置合わせパターンは上先ほどの図をみると、大体等間隔でおかれている気がしますが、ぴったし等間隔におけないため、ちょっとだけずれています。
位置合わせパターンの真ん中の黒色四角の位置はこのページ(position_list.html)に一覧表として記載していますので、バージョンに合わせてみてください。
ちなみに、位置合わせパターンに必要なセルの数は\(5 \times 5=25\)なので、全部で「位置合わせパターンの数\(\times\)25個」になります。
でも、実は、位置合わせパターンのいくつかは前回解説した「タイミングパターン」の上に載ってしまっています。
載ってる数は先ほどの表のとおりです。
タイミングパターンとの重なる部分は「5個のセル」なので、結局、タイミングパターンとの重なりを除くと、位置合わせパターンに必要なセルの数は、次のようになります。
(「位置合わせパターンの数」 \(\times\) 25個)\(-\)(「タイミングパターンと重なる数」 \(\times\) 5)
機能パターンの解説はこれで終わり。
名前が難しそうなわりには意外に簡単に終わったでしょ。
続いて、符号化領域に挑戦です。
「機能パターン」編(←勝手につけてみました)の最終回です。
今日のテーマは「機能パターン」の中の最後のパターン「位置合わせパターン」を解説します。
これまでの復習 [表示する]
- QRコードは株式会社デンソーが作ったもので、スマホや携帯で読み取れる
- QRコードは「小さな白と黒の四角でできている」「多少汚れても大丈夫」という特徴がある
- QRコードは「機能パターン」と「符号化領域」で出来上がっている
- 「機能パターン」は、「クワイエットゾーン」「位置検出パターン」「位置検出パターンの分離パターン」「タイミングパターン」「位置合わせパターン」の5種類
- 「符号化領域」は「形式情報」「型番情報」「データ領域」の3種類
- QRコードはバージョンが1・0まであり大きさがそれぞれ異なる
位置合わせパターン
さぁ、ラスボスです。「位置合わせパターン」
です。これまた、
QRコードのバージョンによって、あったり・なかったり・数が違う
から面倒くさいやつです。位置合わせパターンは縦5セル、横5セルの次の図のような正方形のパターンです。
これは、QRコードを書いた紙がちょっと曲がっていてもちゃんと読み取れるように、場所の目印になるものです。
バージョンが小さいQRコードは大きさが小さいので、曲がってしまった時の影響も小さく、位置合わせパターンがないか、少なくても大丈夫。
反対にバージョンが大きいQRコードは大きいので、曲がってしまった時の影響が大きく、位置合わせパターンが沢山必要です。
位置合わせパターンの数は次の表の通りです。(これはQRコードを作った「デンソー」さんが決めたもです)
(この表にはあとで出てくるタイミングパターンとの重なりもついでに書いています)
QRコードのバージョン | 位置合わせパターンの数 | タイミングパターンと重なる数 |
---|---|---|
バージョン1 | \(0\)個 | \(0\)個 |
バージョン2~6 | \(2^2-3=1\)個 | \((2-2) \times 2=0\)個 |
バージョン7~13 | \(3^2-3=6\)個 | \((3-2) \times 2=2\)個 |
バージョン14~20 | \(4^2-3=13\)個 | \((4-2) \times 2=4\)個 |
バージョン21~27 | \(5^2-3=22\)個 | \((5-2) \times 2=6\)個 |
バージョン28~34 | \(6^2-3=33\)個 | \((6-2) \times 2=8\)個 |
バージョン35~40 | \(7^2-3=46\)個 | \((7-2) \times 2=10\)個 |
上の表で「位置合わせパターン」の数で、「3」が引かれているのは、「位置検出パターン」と重なる部分には「位置合わせパターン」が書けないためです。
(「位置合わせパターン」は常に3個あるんでしたよね)
この位置合わせパターンは上先ほどの図をみると、大体等間隔でおかれている気がしますが、ぴったし等間隔におけないため、ちょっとだけずれています。
位置合わせパターンの真ん中の黒色四角の位置はこのページ(position_list.html)に一覧表として記載していますので、バージョンに合わせてみてください。
ちなみに、位置合わせパターンに必要なセルの数は\(5 \times 5=25\)なので、全部で「位置合わせパターンの数\(\times\)25個」になります。
でも、実は、位置合わせパターンのいくつかは前回解説した「タイミングパターン」の上に載ってしまっています。
載ってる数は先ほどの表のとおりです。
タイミングパターンとの重なる部分は「5個のセル」なので、結局、タイミングパターンとの重なりを除くと、位置合わせパターンに必要なセルの数は、次のようになります。
(「位置合わせパターンの数」 \(\times\) 25個)\(-\)(「タイミングパターンと重なる数」 \(\times\) 5)
機能パターンの解説はこれで終わり。
名前が難しそうなわりには意外に簡単に終わったでしょ。
続いて、符号化領域に挑戦です。