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こんにちは。(書いてるのは夜中なのですが、なんとなく・・)
独極・QRコード担当の「あじな」です。
だれか興味を持っているかなんて気にせず、今日も独走します!
今日のテーマは「機能パターン」の中の「クワイエットゾーン」「位置検出パターン」「位置検出パターンの分離パターン」を解説します。
3回にわけて「機能パターン」を解説していきまっせ。

これまでの復習 [表示する]

  1. QRコードは株式会社デンソーが作ったもので、スマホや携帯で読み取れる
  2. QRコードは「小さな白と黒の四角でできている」「多少汚れても大丈夫」という特徴がある
  3. QRコードは「機能パターン」と「符号化領域」で出来上がっている
  4. 「機能パターン」は、「クワイエットゾーン」「位置検出パターン」「位置検出パターンの分離パターン」「タイミングパターン」「位置合わせパターン」の5種類
  5. 「符号化領域」は「形式情報」「型番情報」「データ領域」の3種類

クワイエットゾーン

記念すべき、初「機能パターン」の解説は

「クワイエットゾーン」

です。
正直いって気が抜けるほど簡単です。
「クワイエットゾーン」はQRコードを周りの模様から切り離し、どこがQRコードのエリアなのかをはっきりさせるためにあります。
これは、QRコードを取り囲むようにあって、

4つ分のセルの幅を持つ

ことになっています。
クワイエットゾーンは周囲とQRコードを分離するためにあります
クワイエットゾーン

ちなみに、

セルというのは白黒の四角の1つ

のことです。
このクワイエットゾーンはかわいそうなことに、普段QRコードをの話をするときには意識されることはありません。
例えば、QRコードの大きさが17セル×17セルと言ったときは、クワイエットゾーンの部分は「含まない」ので注意しましょう。

位置検出パターン

次々いきましょう。

「位置検出パターン」

です。
これは、QRコードを見たときに最も目立つマークです。
QRコードの

右上、左上、左下の3箇所にあります


1つの「位置検出パターン」は7セル×7セルの49セルを使います。
そのため、全部で\(49 \times 3 = 147\)セル使うということですね。
QRコードの向きを確認するために位置検出パターンを使います
位置検出パターン

このパターンがあればQRコードを斜めに撮影しても、すぐにどこが右下なのかわかります。

位置検出パターンの分離パターン

なんか、ちょっと目立たないパターンですが・・・
位置検出パターンの周りにある白い部分です。
位置検出パターンを周りと分離するためのパターンが位置検出パターンの分離パターンです
位置検出パターンの分離パターン

1つの位置検出パターンにつき、15セルあり、それが3箇所にあるので45セル使います。

さぁ、次は残りの「機能パターン」を一挙に解説しちゃいましょう!