独極・QRコード担当の「あじな」です。
今回、具体的なQRコードの模様が登場します。
具体的なマークが出てくるとゴールが近くなったんだなぁと一人感動しております。
「機能パターン」は、「クワイエットゾーン」「位置検出パターン」「位置検出パターンの分離パターン」「タイミングパターン」「位置合わせパターン」の5種類があるのでしたよね。
それぞれについて書いていきましょう。
というわけで、さっそく書いてみましょう。
(但し、この枠線は最後には消すのでもし紙に書く場合は、枠線は消しゴムで消せるシャーペン等で書いて、その後の色塗りはサインペン等で書きましょう)
このサイト上では、鉛筆で書くわけにはいかないので、HTML5のCanvasという機能を使って書いていきます。
サンプルに沿って表示するようにしておりますが、皆さんが自由に触って変更できるようにしておきますので、いろいろ試してみてくださいね。(いつか、このプログラム自体の解説もしたいですね)
それでは、早速枠を作ってみましょう。
「QRコードメーカー」のページを開いて、「枠を描く」ボタンを押してください。
灰色の枠がでたと思います。ちなみに、「QRコードに入れる文字」「エラー訂正レベル」は好きに変更できます。(符号化方式やQRコードのバージョンは自動的に変わります)
この枠は、最終的には消しますがガイドとして表示させます。そして、今後、左上の四角を「(1,1)」と呼びます。そこから右に進むごとに「(1,2)」、「(1,3)」と表現していきます。ちなみに、「(1,1)」から下にいくと、「(2,1)」、「(3,1)」となっていきます。
「7セル×7セル」の正方形を、QRコードの左上、右上、左下に配置します。
各パターンの左上の位置を\((x,y)\)とすると、上辺に当たる「\((x,y),(x+1,y),(x+2,y),(x+3,y),(x+4,y),(x+5,y),(x+6,y)\)」を黒にして、左端にあたる・・・。ええい!面倒くさい!
この画像を見てください!
QRコードのサイズを、「\((X_max,Y_max)\)」とすると、この上のパターンを「\((1,1))\)」、「\((X_max-6,1)\)」、「\((1,Y_max-6)\)」の位置に配置します。
早速、「QRコードメーカー」で試してみましょう。「位置検出パターンを描く」ボタンを押してみてください。
「位置検出パターン」を囲むように白の四角で囲みます。
では、「QRコードメーカー」の「位置検出パターンの分離パターンを描く」ボタンを押してみてください。
QRコードの上部と左部に白黒のパターンを描いていきます。
では、例によって「QRコードメーカー」の「タイミングパターンを描く」ボタンを押してみてください。
このパターンはQRコードのバージョン2以上から現れるパターンですね。
バージョンによってパターンの数・位置が微妙に違うので、こちらの表からQRコードのバージョンにあったパターンの数・位置を探し出してください。
それでは、「QRコードメーカー」の「位置合わせパターンを描く」ボタンを押してみてください。
今回、具体的なQRコードの模様が登場します。
具体的なマークが出てくるとゴールが近くなったんだなぁと一人感動しております。
これまでの復習 [表示する]
- QRコードは株式会社デンソーが作ったもので、スマホや携帯で読み取れる
- QRコードは「小さな白と黒の四角でできている」「多少汚れても大丈夫」という特徴がある
- 白黒の四角を使うのは、コンピュータにわかりやすくさせるため
- QRコードは「機能パターン」と「符号化領域」で出来上がっている
- 「機能パターン」は、「クワイエットゾーン」「位置検出パターン」「位置検出パターンの分離パターン」「タイミングパターン」「位置合わせパターン」の5種類
- 「符号化領域」は「形式情報」「型番情報」「データ領域」の3種類
- 「形式情報」は「エラー訂正レベル」と「マスクパターン参照子」で決まり、「\(4 \times 8=32\)」種類のパターンがある
- 「型番情報」は「QRコードのバージョンによって決まり、40種類ある
- 「データ領域」は「データ」と「エラー訂正情報」で出来上がる
- QRコードはバージョンが1~40まである。一辺の大きさは、「QRコードのバージョン(1~40)\( \times \)4\( + \)17」
- 「エラー訂正レベル」は「L(7%の汚れまで)」「M(15%の汚れまで)」「Q(25%の汚れまで)」「H(30%の汚れまで)」の4種類ある。
- 「エラー訂正レベル」が「L」だと「QRコード」で表現できるデータの量は最大で、「H」のときに最小になる。
- 「1bit」とは白・黒、1・0のような2種類の情報を表すことができる能力のことで、文字を増やすと「2bit(4種類)」「3bit(8種類)」と表現できる種類が増える
- 日常の言葉を「エンコード」して「コード(符号)」に置き換え、「コード(符号)」を「デコード」して日常の言葉に戻す
- QRコードの「エンコード」方式は「数字モード」「英数字モード」「漢字モード」「8bitモード」の4種類
- どの「エンコード」方式でも、データは「モード指示子」+「文字数指示子」+「データ」+「終端パターン」+「埋め草ビット」+「埋め草ワード」となる
- QRコードには「白」と「黒」を読み間違えても、元の情報を復元する「エラー訂正」能力が備わっている
- 「エラー訂正」は読み取れた(聞き取れた)言葉から最も近い「ありえそうな単語」を推測すること
- 「エラー訂正力が強い」ということは、「あえて使っていない単語が多い」ということと同じで、効率性は悪い
- 1,0でできている符号では「ハミング距離(2つの符号間で1と0が異なる箇所の個数)」があり、符号間で最も「ハミング距離」が小さいものを「最小距離」と呼ぶ
- 使える「単語」を制限すると「最小距離」は大きくなる
- 「最小距離」の半分までのエラーであれば訂正することができる
- 「単語」を「符号化」したものに、適当な「1」や「0」を後ろにつけると「最小距離」が大きい「エラー訂正機能付符号」になる
- 「エラー訂正機能付符号」を作る際は「符号」に「行列(生成行列)」を掛け算する。
- 「QRコード」は「リード・ソロモン符号」と呼ばれる方法で「エラー訂正機能付符号」を作る
- 「行列」は数字を並べただけのもので、もともとは「連立方程式」の係数だけ抜き取ってならべたもの
- 「行列」の「足し算」「引き算」は各「行列」の要素同士を「足し算」「引き算」したもの
- 「行列」の「掛け算」は、左の「行列」から「行」を取り出し、右の「行列」から「列」を取り出して、それぞれの要素を掛け算して足し合わせる
- 左の「行列」の大きさが「a行b列」で、右の「行列」の大きさが「b行c列」だった時、「掛け算」結果の行列は「a行c列」になる
- 「行列」の「掛け算」は順番を変えると結果も変わる
- 「掛け算」しても結果を変えない行列を「単位行列」と呼び、「掛け算」すると結果が「単位行列」になる行列を「逆行列」と呼ぶ
- 「行列」の特徴を表している「数字」を「行列式」と呼ぶ。「行列式」は「正方行列」だけが持っている
- 「並び替え」は「置換」によってい表すことができ、偶数回の「置換」でできる「並び替え」を「遇置換」、奇数回の「置換」でできる「並び替え」を「奇置換」という
- 「行列式」は各列から数字を選択し「掛け算」し、符号をつけた(「遇置換→(+)」「奇置換→(-)」たものを全ての選択パターンで足し合わせる。
- 「列」で計算しても、「行」で計算しても結果は同じ
- 「全てが0の列」、もしくは、「すべてが0の行」があれば「行列式」は「0」
- 「列」を入れ替えたら「行列式」の符号が変わる。「行」を入れ替えても「行列式」の符号が変わる。
- 全く同じ「行」が2個以上あれば「行列式」は「0」。全く同じ「列」が2個以上あっても「行列式」は「0」
- ある「行列」の「行列式」は、その「行列」の1つの「列」(もしくは「行」)を2つに分割して、2つの「行列」の「行列式」の「足し算」にすることができる
- ある「行」に違う「行」を「足し引き」しても、「行列式」の結果は変わらない。ある「列」に違う「列」を「足し引き」しても、「行列式」の結果は変わらない。
- ある「行(もしくは列)」を「定数倍」した「行列」の「行列式」は、「定数倍」する前の「行列」の「行列式」に定数をかけたものと同じ
- 2つの「行列」を「掛け算」した結果の「行列」の「行列式」と、それぞれの「行列」の「行列式」を「掛け算」した結果は同じ\(( \left| \boldsymbol{A} \times \boldsymbol{B} \right| = \left| \boldsymbol{A} \right| \times \left| \boldsymbol{B} \right| )\)
- 「連立方程式」の係数を抜き出した「行列」の「行列式」の値が「0」になるということは、元の「連立方程式」が「不良設定問題」である
- 「逆行列」は「正方行列」かつ「行列式」の値が「0」でない「行列」だけに存在する
- 「\((-1)^{(i+j)} \times (元の行列からi行目とj列目を取り去った行列) \)」を「余因子行列」と呼ぶ
- 「行列式」は「余因子展開」を使うと、1サイズ小さい「行列」の「行列式」の「足し算」に展開することができる
- 「逆行列」は「(元の「行列」の「行列式」の逆数)\(\times\)(x行・y列目の要素が<元の行列のy行・x列目を取り除いた「余因子行列」の「行列式」>となる「行列」)」
- 「階段行列」は上の行から、左側(0の部分を除きます)を1にして、その行より下の行の左側が0になるように適当な数字をかけて足し算・引き算するというのを繰り返して作る
- 「ランク」はその「行列」の中の独立した行(または列)の数で、「連立方程式」の係数を「行列」にした場合、未知数の数より「ランク」が低ければ「不良設定問題」となる
- 「符号」のサイズが1行n列、「エラー訂正付符号」のサイズが1行m列のとき、「生成行列」はn行m列になる
- 「QRコード」で利用される「エラー訂正機能付符号」は「リード・ソロモン符号」と呼ばれるもの
- 「検査行列」を「エラー訂正機能付符号」に「掛け算」すると結果は「ゼロ行列」になる。逆に「ゼロ行列」にならないと、読み取った「エラー訂正機能付符号」が間違っている
- エラー訂正機能のスペックは「n(「エラー訂正機能付符号」の「長さ」)」、「k(実質的に単語を表現する桁数)」、「d(「エラー訂正機能付符号」の間の「最小距離」)」の3つ
- エラー訂正機能のスペックの「n(「エラー訂正機能付符号」の「長さ」)」は「検査行列」の行数と同じ
- エラー訂正機能のスペックの「k(「実質的に単語を表現する桁数)」は「検査行列」をn行m列だとすると、「n-(検査行列のランク)」となる
- 同じ仲間の「エラー訂正機能付符号」を2つ用意すると、それらを「引き算」した結果も同じ仲間の「エラー訂正機能付符号」の1つになる
- 「エラー訂正機能付符号」軍団の中の「最小距離」は、その「エラー訂正機能付符号」軍団の中で最も小さい「ハミング重み」と同じになる
- エラー訂正機能のスペックの「d(「エラー訂正機能付符号」の間の「最小距離」)」は「(「検査行列」の「ランク」)+1」以上となる
- 「シングルトン限界式」は「d(「エラー訂正機能付符号」の間の「最小距離」)」が「n(「エラー訂正機能付符号」の「長さ」)-k(実質的に単語を表現する桁数)+1」以下になること
- リード・ソロモンの「検査行列」は、x行y列の要素が\(\alpha^{(x-1)(y-1)}\)で、xはn行まで、yは2t列までの「行列」
- リード・ソロモンの「検査行列」のランクは2t
- リード・ソロモンの「検査行列」の特徴は、「エラー訂正機能付符号」の「長さ」はn、実質的に単語を表現する桁数)はn-2t、「エラー訂正機能付符号」の間の「最小距離」は2t+1
- 「ヴァンデルモンド行列」の行列式は、行列の要素に同じ値のものがなければ「0」にはならない。
- 受信符号に検査行列を掛け算した結果は、発生したエラーに検査行列を掛けたものと同じになる、「\(\boldsymbol{Y} \times \boldsymbol{H} = \boldsymbol{E} \times \boldsymbol{H}\)」
- 「\(\boldsymbol{Y} \times \boldsymbol{H} = \boldsymbol{E} \times \boldsymbol{H}\)」を展開すると、方程式の数がn個、未知数が2t個の連立方程式になる
- リード・ソロモン符号の解き方は、「01.エラーの発生個数」「02.エラーの発生位置」「03.エラーの内容」の3ステップ
- \(\begin{vmatrix} S_0 & S_1 & \ldots & S_{j-1} \\ S_1 & S_2 & \ldots & S_{j} \\ \vdots & \vdots & \ddots & \vdots \\ S_{j-1} & S_{j} & \ldots & S_{ 2j-2 } \\ \end{vmatrix}\)という行列式の\(j\)の値を\(t\)から1つずつ減らしていき、初めて行列式の値が「0」以外になった時の\(j\)がエラーの発生個数になる。
- エラーが発生している位置に対応する\(\alpha\)の「逆数」(つまり、\(\alpha^{-p_0},\alpha^{-p_1},\cdots ,\alpha^{-p_{j-2}},\alpha^{-p_{j-1}}\)を入力したときだけ「0]を出力する関数を、\(\boldsymbol{Y} \)と\(\boldsymbol{H}\)の情報から作ることができ、エラーの位置を求めることができる
- エラーの位置が分かった状態であれば、元の「\(\boldsymbol{Y} \times \boldsymbol{H} = \boldsymbol{E} \times \boldsymbol{H}\)」を普通の連立方程式のように解くことができ、「エラーの内容」を求めることができる
- 多項式を多項式で割り算することができ、割り算した商を\(Q(x)\)、余りを\(R(x)\)とすると、「\(f(x) = g(x)Q(x) + R(x)\)」と書ける
- 次数が\(f\)の多項式を次数が\(g\)の多項式で割り算すると余りの多項式の次数は\(g\)未満になる
- 多項式\(f(x)\)の解(\(f(a)=0\)となる\(a\)の値)を使うと、\(f(x)=(x-a)R(x)\)と因数分解できる(剰余の定理)
- 多項式\(f(x)\)は\(f(x) = (x-a_1)(x-a_2)(x-a_3) \cdots (x-a_{(n-2)})(x-a_{(n-1)})(x-a_{n})\)と因数分解できる(ただし、\(a\)は複素数になることもある)
- \(x_0\)~\(x_{(n-1)}\)を係数にもつ\(n-1\)次の多項式\((f(z)=z^0 x_0 + z^1 x_1 + z^2 x_2 + \cdots + z^{(n-3)} x_{(n-3)} + z^{(n-2)} x_{n-2} + z^{(n-1)}x_{(n-1)})\)を\((z-\alpha^0)(z-\alpha^1)(z-\alpha^2) \cdots (z-\alpha^{(2t-3)})(z-\alpha^{(2t-2)})(z-\alpha^{(2t-1)})\)で割り切ることができれば、\(x_0\)~\(x_{(n-1)}\)はリード・ソロモン符号
- メッセージ多項式\((m(z)=z^0 m_0 + z^1 m_1 + z^2 m_2 + \cdots + z^{(k-3)} m_{(k-3)} + z^{(k-2)} m_{(k-2)} + z^{(k-1)}m_{(k-1)})\)に\(z^{2t}\)を掛けて、\((z-\alpha^0)(z-\alpha^1)(z-\alpha^2) \cdots (z-\alpha^{(2t-3)})(z-\alpha^{(2t-2)})(z-\alpha^{(2t-1)})\)で割り算した余り\(R(z)\)の多項式の係数を、元のメッセージ符号に付け加えると、リード・ソロモン符号になる
- 「01.加法と乗法が定義されている」「02.演算が閉じている」「03.結合法則が成り立つ」「04.単位元がある」「05.逆元がある」「06.可換である」の6個のルールを満たす集合を「体」と呼ぶ
- 「体」であれば、その集合はここで解説している符号化やエラー訂正の理論がそのまま適用できる
- QRコードは8桁の多項式(\(ax^7+bx^6+cx^5+dx^4+ex^3+fx^2+gx+h\)を要素とする「体」を使ってリード・ソロモン符号の計算をする
- QRコードは「01.文字決め」「02.エラー訂正レベル決め」「03.符号化方式決め」「04.バージョン決め」「05.枠つくり」「06.符号化」「07.リード・ソロモン計算」「08.書き込み」「09.マスク適用」の段階を経て作る。
前回までのおさらい
前回の解説では、以下のようなお話になっておりました。Step | やること | 今回のサンプル |
---|---|---|
Step1 | QRコードに入れる文字を決める | QRコードを独学でマスター |
Step2 | エラー訂正レベル決める | エラー訂正レベルM |
Step3 | 符号化方式を決める | 8bitモード |
Step4 | QRコードのバージョンを決める | バージョン2 |
Step5 | バージョンにあった枠を作る | (今回解説します) |
Step6 | 文字を符号化する | |
Step7 | 「符号」から「リード・ソロモン符号」を計算する | |
Step8 | データをQRコードのデータ領域に書き込む | |
Step9 | マスク適用する |
枠を作るステップ
まずは、QRコードの解説連載の初期のころに解説した「機能パターン」を書いていきましょう。「機能パターン」は、「クワイエットゾーン」「位置検出パターン」「位置検出パターンの分離パターン」「タイミングパターン」「位置合わせパターン」の5種類があるのでしたよね。
それぞれについて書いていきましょう。
まずは格子枠を書く
QRコードの1辺の四角の数「QRコードのバージョン(1~40)\( \times \)4\( + \)17」でした。そして、今回、バージョン2を作ろうとしているので、「\( 2 \times 4 + 17 =25\)」となります。というわけで、さっそく書いてみましょう。
(但し、この枠線は最後には消すのでもし紙に書く場合は、枠線は消しゴムで消せるシャーペン等で書いて、その後の色塗りはサインペン等で書きましょう)
このサイト上では、鉛筆で書くわけにはいかないので、HTML5のCanvasという機能を使って書いていきます。
サンプルに沿って表示するようにしておりますが、皆さんが自由に触って変更できるようにしておきますので、いろいろ試してみてくださいね。(いつか、このプログラム自体の解説もしたいですね)
それでは、早速枠を作ってみましょう。
「QRコードメーカー」のページを開いて、「枠を描く」ボタンを押してください。
灰色の枠がでたと思います。ちなみに、「QRコードに入れる文字」「エラー訂正レベル」は好きに変更できます。(符号化方式やQRコードのバージョンは自動的に変わります)
この枠は、最終的には消しますがガイドとして表示させます。そして、今後、左上の四角を「(1,1)」と呼びます。そこから右に進むごとに「(1,2)」、「(1,3)」と表現していきます。ちなみに、「(1,1)」から下にいくと、「(2,1)」、「(3,1)」となっていきます。
位置検出パターン
これぞQRコードのマークって感じのやつです。「7セル×7セル」の正方形を、QRコードの左上、右上、左下に配置します。
各パターンの左上の位置を\((x,y)\)とすると、上辺に当たる「\((x,y),(x+1,y),(x+2,y),(x+3,y),(x+4,y),(x+5,y),(x+6,y)\)」を黒にして、左端にあたる・・・。ええい!面倒くさい!
この画像を見てください!
QRコードのサイズを、「\((X_max,Y_max)\)」とすると、この上のパターンを「\((1,1))\)」、「\((X_max-6,1)\)」、「\((1,Y_max-6)\)」の位置に配置します。
早速、「QRコードメーカー」で試してみましょう。「位置検出パターンを描く」ボタンを押してみてください。
位置検出パターンの分離パターン
お次は、「位置検出パターンの分離パターン」ですね。(覚えてます?)「位置検出パターン」を囲むように白の四角で囲みます。
では、「QRコードメーカー」の「位置検出パターンの分離パターンを描く」ボタンを押してみてください。
タイミングパターン
どんどんいきますよ。次はタイミングパターンですね。QRコードの上部と左部に白黒のパターンを描いていきます。
では、例によって「QRコードメーカー」の「タイミングパターンを描く」ボタンを押してみてください。
位置合わせパターン
機能パターンの最後は「位置合わせパターン」です。このパターンはQRコードのバージョン2以上から現れるパターンですね。
バージョンによってパターンの数・位置が微妙に違うので、こちらの表からQRコードのバージョンにあったパターンの数・位置を探し出してください。
それでは、「QRコードメーカー」の「位置合わせパターンを描く」ボタンを押してみてください。