独極・QRコード担当の「あじな」です。
ちょっとずつ連載が出来上がっていくとうれしいものですね。
今回もがんばって解説します。
ちなみに、これまでなんどか出てきましたが「エラー訂正レベル」という概念があります。
「QRコード」の「エラー訂正レベル」は4段階で、L・M・Q・Hがあり、Lが最も能力が低く、Hが最も能力が高いです。
エラー訂正能力が高いということは、1,0の並びをたくさん読み間違えても(汚れてしまっても)復元できるということです。
ざっくり、「Lだと全体の7%ぐらいが汚れて読めなくても復元」でき、「Hだと30%ぐらいまで読めなくても大丈夫」です。
でも、当然世の中そんなに甘くできていないんです。
というのも、これから解説していきますが、誤り訂正の仕組みは「もともとのデータに「誤り訂正符号という新たなデータ」をくっつける」ことで実現されます。
そして、復元能力が高いほどくっつける誤り訂正符号は長くなります。
「QRコード」で表せるデータの全体の長さは決まってるので、もし誤り訂正符号が長くなれば、「もともとのデータのための領域が小さくなる」ことを意味します。
つまり、エラー訂正能力が高いHやQは、低いLやMと比べて、表現できるデータ量が少ないということなのです。
世の中、うまい話はないものですね。
ちょっとずつ連載が出来上がっていくとうれしいものですね。
今回もがんばって解説します。
これまでの復習 [表示する]
- QRコードは株式会社デンソーが作ったもので、スマホや携帯で読み取れる
- QRコードは「小さな白と黒の四角でできている」「多少汚れても大丈夫」という特徴がある
- 白黒の四角を使うのは、コンピュータにわかりやすくさせるため
- QRコードは「機能パターン」と「符号化領域」で出来上がっている
- 「機能パターン」は、「クワイエットゾーン」「位置検出パターン」「位置検出パターンの分離パターン」「タイミングパターン」「位置合わせパターン」の5種類
- 「符号化領域」は「形式情報」「型番情報」「データ領域」の3種類
- 「形式情報」は「エラー訂正レベル」と「マスクパターン参照子」で決まり、「\(4 \times 8=32\)」種類のパターンがある
- 「型番情報」は「QRコードのバージョンによって決まり、40種類ある
- 「データ領域」は「データ」と「エラー訂正情報」で出来上がる
- QRコードはバージョンが1~40まである。一辺の大きさは、「QRコードのバージョン(1~40)\( \times \)4\( + \)17」
- 「エラー訂正レベル」は「L(7%の汚れまで)」「M(15%の汚れまで)」「Q(25%の汚れまで)」「H(30%の汚れまで)」の4種類ある
- 「1bit」とは白・黒、1・0のような2種類の情報を表すことができる能力のことで、文字を増やすと「2bit(4種類)」「3bit(8種類)」と表現できる種類が増える
- 日常の言葉を「エンコード」して「コード(符号)」に置き換え、「コード(符号)」を「デコード」して日常の言葉に戻す
- QRコードの「エンコード」方式は「数字モード」「英数字モード」「漢字モード」「8bitモード」の4種類
- どの「エンコード」方式でも、データは「モード指示子」+「文字数指示子」+「データ」+「終端パターン」+「埋め草ビット」+「埋め草ワード」となる
- QRコードには「白」と「黒」を読み間違えても、元の情報を復元する「エラー訂正」能力が備わっている
QRコードのエラー訂正能力
前回の解説でみたように、「QRコード」にはエラー訂正を行う仕組みが備わっています。ちなみに、これまでなんどか出てきましたが「エラー訂正レベル」という概念があります。
「QRコード」の「エラー訂正レベル」は4段階で、L・M・Q・Hがあり、Lが最も能力が低く、Hが最も能力が高いです。
エラー訂正能力が高いということは、1,0の並びをたくさん読み間違えても(汚れてしまっても)復元できるということです。
ざっくり、「Lだと全体の7%ぐらいが汚れて読めなくても復元」でき、「Hだと30%ぐらいまで読めなくても大丈夫」です。
じゃあ、いつも「H」にすればいいじゃん!!
そうなりますよね。でも、当然世の中そんなに甘くできていないんです。
というのも、これから解説していきますが、誤り訂正の仕組みは「もともとのデータに「誤り訂正符号という新たなデータ」をくっつける」ことで実現されます。
そして、復元能力が高いほどくっつける誤り訂正符号は長くなります。
「QRコード」で表せるデータの全体の長さは決まってるので、もし誤り訂正符号が長くなれば、「もともとのデータのための領域が小さくなる」ことを意味します。
つまり、エラー訂正能力が高いHやQは、低いLやMと比べて、表現できるデータ量が少ないということなのです。
世の中、うまい話はないものですね。